
業務用通販、1年で全ての仕組化を完了。組織の階層が出来、マネージャーに指示を出せば、全社展開できるように。その結果、売上は前年比125%、粗利は150%に。

―― まずは貴社の事業説明をお願いいたします。
全国の和洋菓子メーカーの業務用商品をスマホ・PCから注文できる業務用通販サイト「なごみや」を運営しています。
和洋菓子の小売店やカフェなど、さまざまな業態のお客様が「なごみや」を通じて全国のメーカーから直送で商品を仕入れられるような形態です。2024年で17期目になります。


―― 「年商10億事業構築コンサルティング」を知り、導入するまでの経緯をお聞かせください。

また、私自身、これまでのキャリアのなかで事業をゼロからイチに立ち上げることは得意だったのですが、組織のマネジメントや社員の育成などは不得意な分野だと実感していました。そこで、経営者としてのスキルを身に付けたいという思いもあり、まずはセミナーを受講することにしたのです。セミナーでは、経営者としての考え方や仕事の仕組化など、まさに私が知りたかった部分をお話しされていて、「もっと矢田先生から学びたい」という思いが強くなり、コンサルティングを受けることにしました。
―― 導入前はどのような課題を抱えていましたか?
一番大きな課題は、事業において一つも仕組みがなかったことです。業務の工程や案件管理の方法もマニュアルはありませんでしたし、定期的な会議も行っていませんでした。組織体制についても、私がすべての社員に直接指示を出す、いわゆる「文鎮型組織」の状態です。
その状況でなにかトラブルが起こると、「それを担当した社員のせいだ」という気持ちになっていました。「どうしてできないんだ」と、私としても非常にストレスでしたし、社員からしたらマニュアルもない中でどうにか業務をこなしているのに、なぜ怒られるのかという負の連鎖が起こります。そのうえ、コロナ禍が明けてお客様からの問い合わせが増えたのにも関わらず、十分なフォローアップができないため広告も一時的に停止することに。事業拡大のチャンスが目の前にあるのに、自らその機会を逃しているような状況でした。

―― 導入後、どのようなアクションを起こしましたか?
まず、業務のマニュアル化と仕組みづくりに着手しました。すべての仕事の工程を可視化した後、どの業務をどのような順番でどうやるかのマニュアルを作成し、さらにその業務が滞りなく進行しているか把握するための会議も設定しました。
また、組織構造も変更し、チームを2つに分けてそれぞれにマネージャーを配置し、現在は3階層の組織になっています。
それらの流れも体系化されており、想像以上に早く、これだけのことを会社に導入できました。また、実際に回っている現場や社員にどのように落とし込むかも相談に乗っていただきました。この視点は非常に重要だと思います。
加えて、マネージャーたちの力も借りて、初めて経営計画書を作成し、全社員に配布しました。会社として目指す方向性、全体像を明確にするとともに年間スケジュールも策定し、休暇も決めて明示したのです。組織の雰囲気が前向きに変わったのを感じます。
―― コンサルティング実施後の成果を教えてください。
売上は前年比125%、粗利は150%に増加しました。これはまさにコンサルティングを受けて業務行程をマニュアル化し、業務効率が上がった結果です。そして、無事、広告を経由した集客を再開できたことがやはり大きいですね。
組織の面では階層化したことで、マネージャー陣が責任感を持つようになりました。また、経営計画書については「会社の全体像が分かりやすくなった」と社員からも好評です。
業務が仕組化されていると、トラブルが起こった時にも社員のせいにはせず、その仕組みを変えればいいという考えに至ります。これまでは全社員と対話しなければならないと思っていましたが、組織を階層化したことでマネージャーと話をすれば、それで済むようになりました。その他の社員と直接話すことは減り、コミュニケーションコストが最適化できたという実感があります。
また、業務を仕組化したことで、メーカー側との関係も良くなりました。これまでは当社からメーカーにサンプル商品を送ったものの、不採用だった場合のフィードバックに手が回っていなかったのです。ここに着手できたことでコミュニケーションがより活発になり、新商品情報を頂けるようになりました。また、私たちもメーカー側が求めていることを把握しやすくなりました。

―― 貴社としての今後の展望を教えてください。
業務用通販サイト「なごみや」を、登録商品数1万点、会員数1万人のプラットフォームに成長させていきたいです。現在、私が、展示会や商談会などで交渉をし、メーカーの出店数、登録商品数を地道に増やしていっている状況です。業務の仕組化によって、現場の業務を社員に任せられるようになったので、私自身がより多くの時間をメーカー側の営業に割けるようになりました。
中小の食品メーカーはまだまだDXが進んでいない企業が多くあります。自社でネット販売のシステムを構築することも難しいため、卸売に関しては当社に任せると言ってくださるところも増えています。もっと多くの企業様にお役に立てるように頑張り、まずは年商10億円の壁を越えていきたいと思っています。
―― コンサルティング導入を検討している方に
矢田先生のコンサルティングは的確に痛いところを突いてくるので、与えられた課題を乗り越えるのには必ず痛みが伴います。しかし、その痛みを「成長痛」だと捉えて楽しんでください。特に、ゼロからイチを作り上げるのが得意な起業家タイプで年商3〜5億で限界を感じているという方は、矢田先生から仕組みづくりの「術」を教われば、その限界を容易に超えることができると思いますよ。

●お客様実例 こちらもご覧ください
・株式会社ナゴミヤ様
『業務用通販、1年で全ての仕組化を完了。組織の階層が出来、マネージャーに指示を出せば、全社展開できるように。その結果、売上は前年比125%、粗利は150%に。』
・株式会社きになる様
『粗利が1.5倍増、自己資本比率は9倍増。社長の私は営業の現場から離れ、社員が自走する会社へと変革することが出来ました。』
・Ocean Wind Realty, LLC様
『「このままでは会社が潰れる」──経営計画書×事業改革で、年商1億→2年で粗利2.3億・営業利益1億!』
