No.92:社長は、生き急いでください。今の奨学金返済の問題は、社長の責任です。
「矢田先生、私は1食1食を大事にしております。あと何回美味しく食べられるか解りません。」
学習塾社長との年2回の食事会での言葉です。
現在、学習塾を14店舗、
年商3億4千万(総粗利)
御歳60代半ば
最初にお会いしたのは10年ほど前、コンサルティングのご依頼を受けた頃は、まだ4店舗ほどでした。
私の理論を実践に移せたこと、コンサルティングを体系化できたこと、感謝の言葉しかありません、社長のこの言葉を聞いて涙がこみあげてきました。
我々経営者だけではなく、この地球に生きる者に共通してもっとも重要な資源は、時間です。
タイム イズ マネーという言葉がありますが、それは大きな間違いで、正確にはタイム イズ ライフ(命)です。我々は命というかけがえのない資源を燃やしながら生きています。
顧客社長には、絶えず言わせていただいております、
「経営はスピードです」
これは、すごいスピードで変化する顧客の要望に合わせ会社を変化させること、ライバルと戦い勝つためには必要なこと、とお伝えしております。
それ以上に、お伝えしたいことは、この1か月が本当に重要である事。この1か月の重さは、ご自身が学生の頃とは違います。そして、後継者に譲り、ご自身が第一線を離れた時とも違います。
今のこの瞬間の1か月は重いのです。
人生の中の1か月、2か月と考えるべきではないのです、最も脂の乗った期間の中の1か月なのです。
もし今50歳であれば、あと何年今のような形で精力的に経営が出来るのでしょうか。
60歳、その頃には、後継者のことも考える必要があります、新たな大きな設備融資も考えなければいけない要素が増えてきます。銀行もその点を訊いてきます。
アスリートと同じです、20歳でプロとなり、30歳まで。その中の1年、その中の1か月です。10年分の1か月。
健康も、、、50歳、60歳、、、疾病の可能性も徐々に高くなります。
社長自身が今行動をしない、決断をしない、のであれば、その分、そこから得られる成果は、後ろに伸びていきます。
社長が、指示したことをチェックしなければ、進みません。絶対遅れます。本来やらなければいけないこと、やって答えを出して、すぐに対応しなければいけないことが先伸ばしになります。
その結果、得られるはずのものが、最低でも1か月先になります。1か月遅れれば、それだけ命という資源を燃やします。
経営計画(書)やプロジェクトの達成が1か月遅れたら、完成までの工期が伸びたと考えてください。納期遅れです。
3年の工期であれば、3年1か月になっています。プラス1か月という視点を持ってください。
それだけ余計な資源を燃やしたのです。
これは、社長の脂の乗った期間の1か月です。
そして、同時に社員の命でもあります。
そして、その社員の子供の命でもあります。
その社員の子供は、親の稼ぎのスピードによって、裕福さも、自分が行ける大学も変わってきます。
親が10年で5千万稼ぐところを、9年で達成すれば美味いものが食べられます。
11年かかれば、大学には奨学金で行くことになります。(454万/年)
12年かかれば、大学をあきらめることになります。(416万/年)
社長は、生き急いでください、社員の命も燃やしているのです、
だから、本当に重要なこと、成果が出ることのみにやることを絞るのです。そして、社員に対しても、やるべきことはやれ!さっさとやれ!と強く求めることが必要です。そして、チェックです。
塾社長、
「社員の〇〇君と□□さんが結婚することになりました。〇〇君、大丈夫かな?」
と
口では厳しいことを言いながらも、目じりにしわを寄せられております。
社長の息子さんはご自身で親を数倍にも越える事業を経営されています。
矢田も、今であれば、もっとスピードを持って確信を持ったアドバイスができます、
当時の自分にはそれだけの力しかありませんでした。
学ばせて頂いたことをより多くの社長やその社員のお役に立てるように精進させていただきます。
私も、生き急いでいます。
それが使命です。
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