No.231:まずは、仕組みで回せている状態を目指す。それから、年商10億に見合った事業モデルにする。そして、管理者不足を痛烈に感じる!

№231:まずは、仕組みで回せている状態を目指す。それから、年商10億に見合った事業モデルにする。そして、管理者不足を痛烈に感じる!

年商数億円の規模の会社は、まずはスタート地点に立つことが必要になります。年商10億円に向け、スタートを切れるのは、その後になります。
 
年商数億円の企業のその多くは、今現在まともに事業を回せていない状態と言えます。狙ったお客様を集めること。そのお客様に販売すること。そして、企画、製作、納品とスムーズに提供が進むこと。その結果、お客様を満足させ、儲けることができる。
 
この一連の事業の流れが、仕組みとして出来ていないのです。そのため、次のような問題が起きています。「社長自身も案件を持ち、現場を離れられない」、「部門間のバトンリレーが上手くいかず、連絡ミスや漏れが起きる」、「一部の社員しかできない業務がある」、「案件の見える化ができておらず、管理できていない」、「マニュアルが更新されない」など。
 
これらは全て、今現在、仕組みで回せていないために起きる現象となります。これでは、「組織」や「経営」以前の問題です。
 
そのため、ある規模で頭打ちになります。それは、今「人」の力で仕事をさばいているからです。売上げが増えると、すぐに「人」の限界がきます。少し余裕ができると、営業を再開し、またすぐに限界(混乱)がきます。一時、年商が増えたとしても、またすぐに戻ることになります。
 
今現在の仕組みができていないと言うことです。まずは今の売上げ規模で「仕組み」をつくる必要があります。その結果、今の年商を、問題なく回せるようになります。スタート地点に立てたことを確認できます。
 


 
そこで、やっと次を考えられるようになります。
今の年商数億でも、十分儲けることが出来ています。この規模で満足することも一つの道です。また、そこで自分なりの何かを求めることも有りです。それであれば、時代についていけるスピードで、毎年、少しずつ改善を加えることで十分になります。(その市場がなくならない限りですが。)優秀な社員は、必要ありません、居ても満たしてあげることはできません。
 
年商10億を目指すのであれば、次は、事業モデルを年商10億に見合うものに変えることになります。今の事業モデルは、年商数億円のものです。そのため、年商数億円で止まっているのです。変革できれば、それに合わせ、売上げは伸びていくことになります。
 
そして、その売上げの増加に合わせ、仕組みをまた作り変えていくことになります。より多くの人を顧客化する仕組み、より多くのサービスを提供する仕組み、そして、より多くの人を動かす仕組みが必要になります。
 
この時に初めて『組織』が必要になります。組織の役目は、仕組みを変えることにあります。このタイミングに、組織が間に合っていると、その急拡大する売上げに合わせ、仕組みの『変革』を進めることができます。この時は、仕組みの改善ではありません、変革になります。組織が出来ていないと、当然、追い付かなくなります。至る所で、仕組みが機能不全を起こし始めます。そして、また、混乱をします。組織が「遅く」、一つひとつが思ったように形になっていきません。
 
また停滞を迎えることになります。そして、ゆっくり仕組みづくりに向かうことになります。この時、痛烈に組織が出来ていないことを感じることになります。それを、「管理者不足」と表現することもできます。なぜ、管理者が不足する事態になるのか。やはり仕組みが土台に無いことが根本にあります。
 
年商数億円の規模での、「人がいない」は、社長の代わりに力ずくで収める社員がいないと言うことを表しています。その時に、「右腕を求める」や「社員教育」に走るとドツボにはまることになります。
 
この年商10億円への過程での「人がいない」と言うのは、仕組みを作る人間がいないと言うことです。これまで、その仕組みづくりに、社員を巻き込めていなかったのです。そのため、社員のなかに「仕組みの発想」がある人がいません。社内の人間の多くは、「作業員」か「感覚派」となります。
 
年商数億の会社は、まずは今現在を仕組みで回っている状態にする必要があります。その上で、年商10億を目指すのであれば、その規模でどんな仕組みが必要になるのかを考え、先回りして手を付けることになります。自分一人の力では、どうにもできないことは容易に想像がつきます。組織をつくっていくことになります。
 
この日本において、年商10億の規模に進むということは、下りのエスカレーターを駆け上がるようなものです。それだけスピードが必要になります。
 
以下の問いにお答えください。
Q1.今現在の年商が、仕組みで回せているか YES ・ NO
Q2.年商10億に見合った事業モデルができているか YES ・ NO
Q3.展開のスピードに合わせ、仕組みをどんどん変えていく組織があるか YES ・ NO
 
社長は、自分の望むものを選び、見合った行動をすることになります。
家族規模なら、自分ひとりで事業を回せればよいのです。年商数億円の規模であれば、仕組みで提供できる必要があります。年商10億円を望むのであれば、「早い」組織が必要になります。
ぶれずに、いきましょう。

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