No.14:その課題は社員教育では解決できません

先日、ご紹介である電気設備業の社長と面談をさせて頂きました。
当初の要件は、「社員が増えてきて組織的に動けていないので研修を」との内容でした。
私が申し上げたことは「その課題は、社員教育では解決できませんよ」と。

その社長は24歳の時に独立し、15年。
売上も今期は4億、社員も8名になりました。
古い業種ながら、いち職人として創業されて、よくここまで来られました。
この先の業績も10億までは見えていると。すばらしい(危うい)。

現在の課題をお聞きすると、
やはり、組織の壁 = 経営の仕方を変える時期に現れるものばかりでした。

●この時期に現れる課題
・社長以外の社員ではできない業務がある(営業や企画、設計など)。そのため、社員には社長のアシスタントのような業務的なものしかさせられない結果、社長自身がボトルネックになっている。
・社員を増やしても売上が増えない(一人あたりの生産性は落ちる)
 社長中心で3名ぐらいでやっていた頃が一番効率よく稼げた。
・仕事が増えると不良や手戻りが増える。社長が多忙になる。
・指示待ち社員が増える。報連相の問題がでてくる。
 管理者を任命しても、実際には機能しない。文鎮組織である。
・社長もこのままの組織では駄目だと感じている。
 その対策として、管理者の任命や研修など手を打つが効果はない。

●これは、経営のやり方をかえる時期が来ているということです

このまま今まで通りのやり方を続けると、どうなるか。
売上(案件)が増える
  ↓
社長が忙しくなる
  ↓
目が届くなくなる
  ↓
社員に任す(委任状態)
  ↓
不良やクレームが増える。契約が続かない
  ↓
結局もとの売上に落ち着く

社員を入れても同じです。

売上(案件)が増えたので、社員を増やす
  ↓
社長の補佐業務しかできない
  ↓
社長はさらに忙しくなる
  ↓
社員の給与も稼ぐ必要があり、社長の気分が沈む
  ↓
社員への指導を強化する(社長勉強会の開催など)
  ↓
それでも社員は稼げるようにはならない
  ↓
ある程度業務を覚えた頃に退職
  ↓
社長「なんだったんだ、いままでかけた労力と経費は・・・」ガック

このような流れの中で、「社員の教育が必要だ!」となるわけです。 しかし、これらは、教育の問題ではありません。

会社としての仕組みの問題なのです。組織の壁を越える準備をすることが必要になります。

その電気設備業の社長、これらの説明をさせていただくと、さすがです、すぐに理解をして頂けました。
「研修ではありませんね」

矢田祐二
矢田 祐二

経営実務コンサルタント
株式会社ワイズサービス・コンサルティング 代表取締役
 
理工系大学卒業後、大手ゼネコンに入社。施工管理として、工程や品質の管理、組織の運営などを専門とする。当時、組織の生産性、プロジェクト管理について研究を開始。 その後、2002年にコンサルタントとして独立し、20年間以上一貫して中小企業の経営や事業構築の支援に携わる。
 
数億事業を10億、20億事業に成長させた実績を多く持ち、 数億事業で成長が停滞した企業の経営者からは、進言の内容が明確である、行うことが論理的で無駄がないと高い評価を得ている。
 
 

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