No.15:右腕待望論は捨てて、並みの社員で成果を出せる組織を目指してください
「右腕になる社員が1名でもいれば、会社は次のステージに行ける!」
組織の壁にぶつかった社長からよくお聞きする言葉です。
私はこの考え方について、「駄目ですよ」と意見をさせていただきます。
「いたらラッキーですが、右腕を待望するその気持ちはいけません。
右腕がいれば解決するという考えは捨ててください。
それよりも、まずは優秀でない人材で稼げる会社をつくるべきです。
社長の30%の能力の社員で稼げる会社をつくるのです。
世の中に優秀な人材はそうはいません、まして社長と同じレベルで考え行動できる人材など。
もしいたとしたら、そういう方は自分で会社をやっています。
また、こんな何もない会社にくるはずはありません。
社長(笑)
そして、そういう人材がいればいたでリスクにもなります。
その人材が辞めれば、何も残りません。
もしかしたら、独立して競合になるかもしれません。
そもそも組織の壁を越えられない一番の理由は
「優秀な社長でしかできない仕組み」になっているからです。
そして、その優秀な右腕と社長しかできないという状態になり、会社組織という考えとはさらにかけ離れていきます。
私の経験上、右腕のような存在が表れるのは、その会社がある程度組織化が進んだ時になります。
ただ、その時には『社長の求める右腕』の定義も大きく変わっています。
●仕組化(組織化)ができていない社長が、右腕に求めるもの
・社長と同じレベルで考え、意見し、行動してほしい
・社長の意図をくみ取ってほしい
●仕組化(組織化)ができている社長が、右腕に求めるもの
・社長の意図を正確に理解し、速やかに実行してほしい
・社長が経営(新規事業や顧客満足の確認など)のために外に出られるように、しっかり決めたことを現場でやらせてほしい
前者は、「社長と同じ」を求めるのに対し、後者は「社長と異なる」を求めます。しっかり社長の役目と右腕の役目の違いを認識されています。
右腕を待望する方に右腕にどんな動きを求めますか?と右腕の役目(定義)を質問すると明確に答えられないことがほとんどです。
ときに「自分と同じレベルで・・・」という答えが返ってきます。
右腕待望論は捨てて、並みの社員で成果を出せる組織 を目指してください。
矢田 祐二

理工系大学卒業後、大手ゼネコンに入社。施工管理として、工程や品質の管理、組織の運営などを専門とする。当時、組織の生産性、プロジェクト管理について研究を開始。 その後、2002年にコンサルタントとして独立し、20年間以上一貫して中小企業の経営や事業構築の支援に携わる。
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