No.26:壁越えのための社長の条件:本当に重要なことを選ぶ

今年もいよいよ終わりですね。
皆様、今年はどんな年でしたか。

最後、今回と次回はこんなテーマです。
 
『成幸する社長の能力』 ・・・成功でなく、あえて成幸と書いています。

それは、ずばり
 
『本当に重要なことを選ぶ、日々ひとつひとつ手を付け終わらす』

です。

実は、これが
社長が成幸するための条件でもあり、
組織の壁(成長の壁)を越えるための条件でもあります。


先日、コンサルティング契約前の確認の際に、こんな質問をいただきました。

「矢田さん、コンサルティングがうまくいかないことってありますか?」

「はい、あります。少なからずあります」

「そ、、そうなのですか(矢田さん、何をいいだすの)  それは、どういうケースですか?」

「はい、それは・・・」と私は書類を取り出しました。

その書類は、コンサルティングを進めるうえで社長にお願いすることが書いてあります。


お願いすることは、一言で言ってしまうと

『忙しい毎日ですが、経営的なことに手を付けないと変わりません。
毎回の宿題はしっかりやりましょう。』

になります。

そうなのです、本当に重要な経営的なことに、手を付けないと変わらないのです。

コンサルティングでどんどん成果を出す社長は、忙しい中でもその取り組むことの優先順位を高めひとつひとつ完成させていきます。
次に訪問する時には、「ここまでやりました」と成果を自慢気に見せてくれます。
ですから、半年も経つ頃には、明らかに会社はよい方向に回転を始めています。

逆に、成果が出せない社長は、次回までの宿題をお願いしても「いやー忙しくて、やる暇ありませんでした」と返ってきます。
ですから、半年が経っても予定ほど進んでいません。

どんどん会社を変えて、どんどん会社を成長させていく社長がいます。
それに対し、忙しそうに働いていても、それほど会社として成果が見えない社長もいます。

そのどちらの社長も、それほど能力に変わりがあるわけではありません。そして持っている時間も一日24時間と同じです。
でも成果には大きな差があります。

その違いは、どれほど的をしぼれているかによって決まります。
たくさんある重要な仕事の中から、さらに本当に重要な仕事を選んでいます。
社長として自分が行うこと、自分しかできないことをしっかり選んでいます。
他のことは捨てたり、他の人に依頼したりします。

目覚ましい成果は、
その人の能力でなく、どれほど的をしぼれるかによって決まります。


それに対し、忙しそうな毎日を過ごしているわりに、進んでいない社長。効率とスピードを高めることで、たくさんの仕事を全部こなそうと頑張ります。
社員に対しても上手に仕事が分担できずに、自分だけが一番忙しいという状態です。

仕事や人生から最大の収穫を得るためには、できるだけ的をしぼることが必要です。
100個の仕事をうまく片付けたとしても、一つの意義ある重要な仕事には及びません。
そして、その仕事に多くの時間を投入したとしても、その仕事が重要になるわけではありません。

せっせと仕事をすることを重視してはいけません。
成果をあげることを重視する必要があります。

 
社長として、いまやるべき仕事はなんなのか、
その仕事をすることで、もっと会社を成長させることができることはなにか。
その仕事をやることにより、社員を活躍させることはなにか。


忙しい状態とは、優先順位付けが出来ていない、捨てられていない状態のことを意味します。
この忙しいをやらないことの理由にすれば、その後も「忙しそうな状態」を作り出します。

その社長自身の仕事の本当に優先順位が付けられていない状態は、
そのまま会社の停滞を意味します。

組織の壁を越えるときの条件は、
社長が本当に重要なことを選び手を付けることです。


毎日社長自身が案件の対応で忙殺されている状態でも、週に1つは手をつけることです。

でなければ、1年後も数年後も変わらず日々職人仕事に忙殺されていることでしょう。

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