No.32:強みを自覚していないことが問題です。強みは、選んで育てていくものです。
コンサルティングの最初の打ち合わせで、必ず確認させてもらうことがあります。
『御社の強みは何ですか?』
壁越え前の社長に共通することですが、この質問に即答できる方は、そう多くはありません(ほぼいません)。
重ねるように矢田は訊きます。
『年商数億を越え、多くのお客様にも長い間取引をしてもらっています。そんな御社に強みがないはずはありません。御社の強みは何ですか?』
「・・・うーー・・」
答えがありません。
矢田
『では、質問を替えましょう。
なぜ、今のお客様は、御社と取引をしてくれているのですか?』
この質問でやっと多くの社長は口を開いてくれます。
あるプレス部品加工会社
「見積など、対応が早くて喜ばれています。
顧客であるメーカーの担当者さんはすぐに応えがほしいようです。
これは同業種でも、中堅規模のプレス屋ではできません。」
ある電気設備屋
「顧客の工場の担当者から指示されたものに対し、当社から仕様や工法の提案をします。
それにより、総コストを抑えたり、今後のメンテナンスが楽になったり、工期が短くなったり。」
そうなんです、なにかしらの強みがあるのです。
私が観るところは、実は、この強みを自覚しているかいないかです。
壁を越え成長を続ける会社の社長は、
明確に「強み」を持っています。
強みというものは、「これを強みとしていくぞ!」と目標にして強みに育てていく必要があります。狙って強みにしていくのです。
自社にあるのはただのなにかしらの資源です。
そして、このようなお客様のこういうニーズを狙っていくぞ! だから、当社はこれを強みにしていこう、が正しい手順になります。
壁を越えた社長は、これをもっとも重視しています。
そして、この強みをPRすることに資源を集中します。
社長が
強みを自覚していない、
即答できない
何を強みとしていくか、の目標が明確でない、
このような状態では、当然成長のスピードは遅くなります。
そして、
当然、お客様に対するPRも弱くなります。
強みは選んで、育てていくものです。
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