No.43:組織化する上でもっとも必要となるのが社長の出す『方針』です
組織化する上でもっとも必要となるのが
社長の出す『方針』です。
方針とは:反復的に起こる状況に適用される持続的な決定。
行動の方向づけ、諸条件の限定、取るべき手段(方法)の明確化などが方針に相当する。
この方針の定義はしっかり読み込んでください。
すごく重要なことが書いてあります。
社長の大きな仕事の一つが方針を決めることです。
方針を示すことによって、組織は目指す方向に向かうことができます。
また、その手段を限定することもできます。
方針があって初めて社員は動くことができるのです。
例をあげます。
●ある特殊加工業A社
社長は今期の目標として下記のものを上げました。
目標:今年は新規顧客1社を増やすそう
当然この状態で、さあ動けと言われても管理者や社員はどうすればいいかわかりません。組織として動けるはずはありません。
そこで社長は方針を出します。
・建設資材メーカーの顧客を狙う
これで少し絞れました。
でもまだ漠然としており、動けるレベルではありません。
もう少し方針を追加します。
・中堅の建設資材メーカーを狙う
ここまで来ると、少し想像力が働きだします。
「中堅の建設資材メーカーかぁ、どうやってアプローチするかな」
では、営業方法についても方針を出しておきましょう。
・フェアに出展し、それを機会にアプローチしていく。
そして、少しフェアについての方針も出しました。
●参加するフェアの選定に関する方針
・フェアは今期2回参加する。
・中途半端にお金を使うのでなく、出来るだけ大きなフェアに参加する。
・建設資材のフェアが理想、次に建設業向きでもよい。
●ブースについての方針
・ブースのつくりはターゲットである建設資材メーカー向きとする。
・当社のスタッフは若手を起用する。
イメージは若々しい、さわやか、誠実である。
・若手の教育の機会ともする。
・必ずブースには、常時、部課長クラスがおり、すぐに商談できるようにする。
●営業(対応)について
・名刺は、数よりも質を重視する。
・会話のなかから本気度を探り、本気度が高い来場者にはその場でアポを取る。
・フェア開催後2週間以内に訪問すること。
・開催翌日にフェアの報告とともに、名刺を社長に見せること。
特別にアプローチする先があれば指示を出す。
・名刺交換のみの来場者については、2日以内にメールを送り、
お礼と当社技術の動画紹介のURLを伝える。それ以上は深追いしない。
という具合にどんどん出すことができます。
ここまで具体的になると、部下もどう行動すればいいかイメージがわいてきます。
イメージが沸くのでモチベーションも上がります。
このように方針を出すことが重要になります。
ここの例のように、方針は、方向性と限定を与えます。
一つの目標から方針をだすと、それが小さな目標にもなります。
そして、どんどん細かくしていくと、マニュアルになります。
方針とは、社長がその事柄について決めることを意味します。
社長の考え や どうしてほしいかを管理者や社員に伝えるのです。
「○○は、こうしてください」
これにより組織は動くことができるのです。
これにより社長は組織を動かすのです。
逆に方針を出さないとどうなるか。
驚くことに目標だけを社内に伝えて終わりという社長は多いのです。
目標:今年は新規顧客1社を増やすそう
以上、任せたぞ!
や
もっとひどいのは、「なぜうちの管理者や部下が動かないのか!(怒)」と。
動けるはずはないのです。
社長は、方針を決めること
そして、伝えることで、管理者や社員が個々で動けるようにします。
この方針の威力や立て方が解らないといつまでも社長は現場を離れられないことになります。
組織化する上でもっとも必要となるのが社長の出す『方針』
矢田 祐二

理工系大学卒業後、大手ゼネコンに入社。施工管理として、工程や品質の管理、組織の運営などを専門とする。当時、組織の生産性、プロジェクト管理について研究を開始。 その後、2002年にコンサルタントとして独立し、20年間以上一貫して中小企業の経営や事業構築の支援に携わる。
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