No.44:本気で儲ける気があるなら、マニュアルをつくること
中小企業にとってマニュアルの作成は絶対に必要です。
少なくとも社員が一人でもいれば必ず必要になります。
マニュアルは、社長が「○○をするときには、こうしてください」というものをまとめたものです。
・営業の際の話し方
・組立の作業
・車の運転
・職場のマナー
などなど
社長が経験したことや学んだこと、成果をだすために必要なことから
当社は、「○○をするときには、こうする」ということを決めます。
ですから、そのやり方は現在自社が持つ、もっとも成功に近く、もっとも効率的なやり方になります。
この組織内にあるもっとも高次元で高効率なやり方を伝えるからこそ組織として機能するのです。
また、効率よく成果を出せるのです。
これこそが組織の持つ機能だと言えます。
これらを定めないのに、組織として儲かるはずはありません。
これらをひとつひとつ社員に伝えてやらせていかないと良くなるはずがありません。
でも、多くの社長は、口では必要だと言いながら、マニュアルを作ろうとしません。
文章化することが面倒である、作り方が解らないという理由でしょうか。「儲からない」と危機感を口にはするが、机に座ろうとはしません。
目の前に成果につながらない行動や態度、手順をしている社員がいるのに、それを伝えようとはしないのです。
本当に儲けたいのでしょうか。
本当に社員にやりがいを持って仕事に打ち込んでほしいと考えているのでしょうか。
伝えずにそのままであれば、社員は顧客や周囲から必要とされることもないし成果も出ません。
必ずマニュアルはつくってください。
儲けるためにつくってください。
組織化、効率化、品質のためには絶対に必要です。
マニュアルが必要だと考えているが、手を付けられない社長のために、
下記にマニュアル作成のポイントを上げておきます。
(1)紙を前にして、箇条書きでいいので書きだす
マニュアルを作成するときには、難しく考えてはいけません。
社長が決めたことを書き上げればいいのです。
その書き上げることは、社員に「こうしてください」と伝えたいことです。
朝早くに出社して事務仕事をしていると社員が入ってきました。
その時の社員を見て思うことがあるはずです。
「もっと元気に挨拶をして入ってきてほしい。」
「仕事をするという気持ちにきりかえてきてください。」
「駐車場の車はバックで止めてください」
これをそのまま書いてください。
日々仕事をしているとどんどん思い浮かぶはずです。
それを書き加えればいいのです。
きれいな書式やグループ分けをしなければと考えてしまいますが、そんなことは、後からでいいのです。
書きだした分から、社員にコピーを渡し説明しお願いをすることです。
ひとつ伝えればひとつ会社が良くなり、儲かる会社に近づきます。
(2) どんどん真似をしてください(パクル)
他社のものや書籍に載っているもの、どんどんまねることが大事です。
これは自社でも使えそうだなと思ったら、書き映すことです。
少し変えたほうがいいかな や もう少し考えてから、、、などは後でいいのです。
だいたい世の中には原則がありますから、業種が違ったとしても共通することがほとんどです。
以前、新規の取引が始まった先で、見たことがある人事評価表が使われていることがありました。
その社長に訊くと、
「知り合いの社長に参考にと貰ったものを使っている。全部の項目が当てはまったので全部そのまま。」とのこと。
そのお知り合いの方の名前を訊くと、なんと当社の顧客でした(笑)
私が提供したものにこんな形で出会うと思っていませんでしたが、その社長に感心しました。
どんな形でもいいのです。
もし自社に当てはまらない項目があれば、そこだけ削って残りを使えばいいのです。
まずは始めること、真似てでも始めることです。
本気で儲ける気があるなら、マニュアルをつくること
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