No.56:社長が現場を離れると、社員や管理職者が幸せになる

小さな会社、すなわち組織ができていない会社では、
社長の中には、3名の役割がいまも存在していることになります。

「職人」 「管理者」 「経営者(事業家)」
創業当時では仕方がないことですが、ある規模になり、次のステージに進むためには、ひとつひとつ手を放していかなければいけません。
それが、次の会社の成長につながります、また、管理職者や社員のやりがいを高めることになります。
「職人」:より良いモノを提供すること
       自分の能力を高めること
     目の前のお客様が喜ぶことを喜びとする

「管理者」:与えられた目標を達成するために部下に指示を出す
      進捗の確認をし、修正する。業務を改善し仕組み化する
      部下が成長し成果を出すことが、管理者の成果

「経営者(事業家)」:今のお客様を満足させるために、事業を変革する。
           そのために組織に無理なお願いをする
               環境変化を読み、将来の儲かる芽を探す。

 
この3名のうち、職人と管理者の仕事は、はっきり言えば社長の仕事ではありません。 
職人の仕事は、社員の仕事です。
社員が活躍できる場です。
彼ら社員は、目の前の仕事を精一杯行い、良いサービスを提供し、お客様を喜ばせてることが仕事です、それで十分です。
職人の彼らが、仕事に打ち込み、その能力を思う存分発揮できるようにすることが社長と管理職者の仕事となります。

そして、管理職者が、管理者すなわちマネジメントの役目を全うできるように、社長は、具体的な目標と方針を示します。
具体的な目標と方針により、管理職者は部下である社員に自信を持って指示を出すことが出来るのです。

 
社長は、社員や管理者の活躍の場を奪ってはいけません。
彼らが活躍できるようにその準備をしましょう。

この組織の形をつくるために、前回のメルマガで書いた下記が必要になります。
(1)経営計画(書)をつくり、その達成のためにPDCAを回す
(2)一度経験したことを文章(マニュアル)にまとめ、会社のナレッジ(知恵)にする。


この取り組みにより、社長は徐々に時間が空いてきます。
取り組み一年目では、社長自信が、職人と管理者の仕事を持っているために、本来の社長の仕事はできないことでしょう。
でも、少しずつでも手を付ければ、確実に社長としての時間は増えてきます。
取り組み3年もすれば、自由に海外視察なども行ける様になります。

社長の仕事ができるようになります。
どんどん出来るようになります。どんどんスピードを上げることができます。

 
●社長は「未来」を描くためにどんどん外に出ます。
顧客や取引先と話し、展示会を観て、視察を行う。
3年後、5年後、10年後、自社はどうなっているのか、どう儲けているのか、これは社長以外に決めることはできません。
考え、そして、決断をする。

●その実現のために、経営計画書をつくり、管理職者や社員に協力を依頼する。
彼らが自分で判断できるように、コミュニケーションをとりその指針を提供する。

 
社長が、社長の本来の仕事をできる時間が増えると、
反比例して、社員や管理職者のやりがいを感じる機会は増えてきます。
私は、その姿を何度も見てきました。
いままで社長がお客様の案件をこなすために、うんうんうなっていたのが、社員がうんうん唸るようになります。
社員や管理職者の仕事は明らかに倍増しています、
スピードも速くなり、求められるものも明確になり、責任も大きく、プレッシャーも高くなります。

でも、やりがいは感じられます。
自分たちで考え、その結果、いいサービスをお客様に提供し、喜ばれるのですから。


多くの社長が感想を漏らします。
「社員や管理職者の活躍の機会を奪っていたのは、社長である私でした」と
そして、「彼らが活躍している姿をみるのが一番うれしいと感じます。
逆に、彼らが活躍できない姿を見ると、申し訳ないと思います」

社長が現場を離れると、社員や管理職者が幸せになります。

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