No.60:指示を出したことに対し、社長が忘れずチェックするかどうかが企業の力の差です
決めたことを社員がやらない
決めたことがいつまでも定着しない
やらせきることが苦手な社長がいます。
やりきるのが苦手な会社があります。
どんな優れた方針ややり方を決めても、それが実行されなければ意味がありません。
企業の強さとは二つの要素で決定します。
一つは「質の高い意思決定」
例えば
事業戦略で「この分野に絞ってわが社の資源を集中するぞ!」
新規の営業は「このホームページを軸としたマーケティングで進めよう」
不良率削減のためには「いくつか原因があるが、まずは金型を補修しよう」
身だしなみを良くするために「朝礼では、指さし呼称をすることにしよう」
と会社としての意思が決定されます。
この意思決定を最良のものにするために、社長や管理職者は、本を読んだり、セミナーに出たり、人のアドバイスを受けたりし、意思決定の材料を集めます。
そして、もう一つの要素とは
その意思決定が、「質」と「スピード」を持って実現されること。
いざ実行され実現しても、社長の意図した基準の100%であるのか、
70%なのか、30%なのか、その質が問題となります。
そして、その実現にどれぐらいの時間を要するのか?
指示を出して、明日からすぐに出来るのか、1か月かかるのか、3か月かかるのか?
そのスピードも重要になります。
強い企業では、決定されたことがすぐにされます。
明日から「朝礼では、指さし呼称をすることにしよう」と決めたら、明日から実行され
すぐに定着します。
弱い企業では、決定されてことが実施されないや、やり始めたのだけと三日も経てばもとに戻っています。
この実現する質とスピードに影響する要素は、社長がその指示を出した相手、すなわち管理職者や社員の行動によります。
その管理職者や社員の持っている問題は、大きくは以下になります。
「理解度」:指示を理解していない、重要度が伝わっていない
「やる気」:やる気がない、納得していない、本気でやらなくていいと思っている
「行動量」:手を付けていない、時間を割けていない
「能力」:それを実行するスキルや知識がない
これらが原因になります。
それぞれの要素を確認して対策を打つことが必要になります。
そして、それ以上に必要なのが
「社長のチェック」です。
必ず何か指示を出したらチェックします。
何かの意思決定をするということは、いままでのやり方を変えることを意味します。
いままでの長年の習慣を変えることです。
だから、当然なかなか変わらないのです。
替えるためには、その習慣がつくまで、その本人に「意思」を持たせる必要があります。
それが「社長のチェック」です。
「あれどうなっている?」
「進捗を見せて」
「現場を見て回る」
社長が忘れずチェックをすれば、実行力は高まり、実現されます。
社長が諦めないかぎり実現されます。
管理職者も社員も「社長が言うことはやる(やらざるおえない)」と覚悟ができます。
社長が指示を出し、チェックすることがなければ、たちまち実行力は失われます。
管理職者も社員も、「また、社長が言い出した・・・」「きっと、消えるぞ・・」と思うようになります。
社長のチェックなのです。
指示されたことが実現されるかされないかは、社長のチェック次第なのです。
チェックできない社長の会社では、
決めたことを社員がやらない
決めたことがいつまでも定着しない
という問題が起きます。
企業同士の競争とは、意思決定の質、実現される質、実現されるスピードです。
この戦いですが、その基盤は、社長がチェックするかどうかなのです。
指示を出したことに対し、社長が忘れずチェックするかどうかが企業の力の差です
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