No.61:10億企業になるために何をしたらいいか?答え:仕組みづくり

『矢田さん、10億企業になるためには、何をしたらいいのですか?』
これは私がもっとも受ける質問です。
そして、私の専門でもあります。

私は、そのために、何をすればいいか、そして、その順番も説明をすることができます。

そして、次に来る質問は
『その組織がどうやって回っているのか、想像もできません』とも。
 
数億企業では、会社は社長を中心とした属人的な仕事の回し方をしています。
それに対し数十億企業では、組織として仕組みで回っています。

まったく違います。

この数億企業と数十億企業との差はなにか。
その差を埋めるために必要なことはなにか。

 
残念ながら、これを知る人は多くはありません。
年商数十億以上の大手企業で働いている社員も管理職者も解っていません。

それは当然かもしれません、
その企業に入社した時には、すでにその規模であり、その規模の組織ができています。
その組織であることもその組織で回っていることも当たり前なのです。

 
また、数億企業から数十億企業になるための組織づくりに参画する機会に恵まれる人も多くありません。
当然ながら、そんな彼らは自社の組織がすごい仕組みを持って動いていることに気付いていません。
私も、年商数千億の会社に勤めていましたが、自社がどう動いているのか、その仕組みのすごさも解りませんでした。意識もしていませんでした。
コンサルティングで数億企業や中小企業と仕事をするようになり、やっと大手企業のすごさが解りました。
 
社長の中にもラッキーな経験をした方にお会いします。
大手で働いた経験があり、会社を継ぐために数億規模の会社に戻ってきた社長です。きっと会社を継ぐために自社に戻った時は、その未整備さに驚かれたことでしょう。
大手企業で働いたというイメージをもっていることは、その時には意識して観ていなかったとしても、今後の進む先の組織の構築イメージを持てることを意味します。
そういう方は、今後の組織づくりの指針を持つことになります。
 
大手企業は組織で仕事をしています。
仕組みで動いています。

●仕事に人がついている状態
●社員が辞めても、3年ごとに担当が変わっても、業務や業績には影響がない
●ある一定のサービスを大量に提供できる
●各部門が、その分野を専門にやっている
●毎年人材を採用し、戦力化する。その中から次の管理職者を育てる
●ひとりひとりの社員のモチベーションは決して高くはないが、ひとり当たりの付加価値は高い
 
大手はすごいのです。

大手のすごさは、実はその仕組みにあります、すべてを仕組みで動かす、その仕組みがすごいのです。

でも、その仕組みは見えにくいのです。
事業の戦略や強みなどは、ホームページを見ればだいたい解ります、
また、いろいろ解説をしてくれるビジネス書やテレビ番組も多くあります。

我々はそれを見て、「すごい!」と感想を持ちますが、同時にそのサービスを量産する仕組みのことを想像をする必要があります。
それは外からは見え難いどころか、見えないものなのです。

本当の強さは、その内部の仕組みにあります。
 
数億企業と数十億企業の差は、ずばり仕組みです。
売ることも仕組み
つくることも仕組み
会社が成長を続けるのも仕組み
人的資源を確保する仕組み


組織が人の集まりである以上、業種は違えども、組織を動かす原理原則があります。
やることをやれば必ず結果が出ます。

いまの大手企業も、その要素(仕組み)をつくったからこそ、その規模になったのです。
このことを胆に銘じ、ひとつひとつ辛抱強く作り上げていくのです。

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