No.133:「並の社員で成果を出す」「社員は辞める」、同様に「並」と「入れ替わりを前提」に管理者を機能させる仕組みをつくる

「先生、管理者である店長の数が足りません」
店舗型事業の社長との会話です。
 
『御社では、その管理者になるには、何年かかりますか?』
「その社員の能力にもよりますが、広い商品知識も必要で、最低でも5年はかかると思います」
 
『御社の業態であれば、2年を目標にしてください。採用して2年で管理者が務まるようにする必要があります。』


「優秀な社員でしか回せない事業は、事業ではない」、
これは、何度もコラムやセミナーでお伝えさせていただいてきた年商10億事業の考え方です。
 
その状態を脱するために、我々が取り組むことは大きく3つあります。
1つ目は、「クリエイティブのいらない事業をつくる」、そして2つ目は、「分業により、その分野の専門家とする」こと。
3つ目が、「仕組み」となります。
この仕組みには、システムや設備、そして、マニュアルなどの整備を含みます。
 
この3つの取組みにより、「並の社員でも」活躍でき、事業として大きな成果が出せる様にします。
 
そしてこれにより、組織として下記の状態を実現することができます。
・社員が辞めても、業務は回り、売上げは落ちない。
・顧客情報や技術が、会社に永続的に積み上がっていく。
・採用された社員は、その日から、最低限の業務ができる。
 
そして、この「並の社員でも」には、管理者も含むことになります。
仕組みの恩恵を、「並の社員」だけではなく、「並の管理者」も受けることになります。
 
優秀な社員が限られるのと同じように、優秀な管理者も限られます。
そのための仕組みをつくっていきます。
 
優秀な管理者しか、回せない、管理できない、という状態では、今後大きく展開ができなくなります。
優秀な管理者しか、管理者業務をできない、という状態ではいけません。
今現在、レベル10、9の社員なら管理者という業務が務まる状態を、これをレベル8、7、6、5の社員でも務まるように、「管理者の仕組み」をつくっていきます。
 
もしその「管理者の仕組み」ができていないと、その展開とともに、「本当に優秀な社員」が、『通常の管理者業務』に忙殺されることになります。
または、それは、社長自身かもしれません。


現場では「社員やスタッフの入れ替わりを前提」にした仕組みをつくります。
それと同様に、「管理者も入れ替わりを前提」として仕組みをつくることが必要です。
 
管理者として、任命されたその日から少なくとも、最低限の業務を回せる状態にします。
 
現場は一般のスタッフが回しています。一つひとつを深くは解らないにしても、管理者が、日々や月間で行う業務やチェックし承認する項目は明確です。その時に使用する帳票類も固定されるはずです。
そして、その回している日々のなか、理解を深めていくことができます。
 
社員を採用して、何日で通常の業務をやらせることが出来るか、これが企業としての仕組みの力です。目指すは、1日目です。1日目から、やる業務があり、その社員の日銭を稼ぐ作業がある状態を目指します。
これと同じように、管理者を何日または何年で、その最低限の管理者業務を回せるようにするか、に目標を定めて進めることになります。
これが短いほど、その企業は「強い」と言えます。
そして、早く展開が可能となります。


あれから、十年近くが経ちます。
冒頭の社長の会社は、数百店舗の規模になっています。
いまでは、『新卒1年目』が、店長をやっています。
今期の新卒採用数=今期の新規出店数 となっています。
 
 
年商数億であれば、社員を動かす仕組みだけで、現場は回すことができます。
しかし、年商10億を目指すのであれば、その現場を管理する管理者を動かす仕組みを一緒に作っていく必要があります。
そうでなければ、年商4、5、6億と成長する時に、社長自身が管理者業務というルーチンに忙殺されることになります。
 
管理者でさえも、仕組みで動かす。そして、管理者ごとのプラスアルファの成果の差は、その基盤の上にこそつくられます。
この認識をもって、「管理者を育てるのではなく、管理者を動かす仕組み」をつくる方向に向かうことが必要です。
管理者を動かす仕組みがありますか?

矢田祐二
矢田 祐二

経営実務コンサルタント
株式会社ワイズサービス・コンサルティング 代表取締役
 
理工系大学卒業後、大手ゼネコンに入社。施工管理として、工程や品質の管理、組織の運営などを専門とする。当時、組織の生産性、プロジェクト管理について研究を開始。 その後、2002年にコンサルタントとして独立し、20年間以上一貫して中小企業の経営や事業構築の支援に携わる。
 
数億事業を10億、20億事業に成長させた実績を多く持ち、 数億事業で成長が停滞した企業の経営者からは、進言の内容が明確である、行うことが論理的で無駄がないと高い評価を得ている。
 
 

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